「はいっ、そういうことです!」



 笑顔で頷けば、蒼葉さんも少しだけ口角が上がる。

 あっ、蒼葉さんの笑顔、初めて見たかもしれないっ......!

 破壊力抜群(はかいりょくばつぐん)の笑顔に私は直視できなくて目をそらした。

 い、いきなりは心臓に悪いっ.......。



 「ありがとう、藍。看病もそうだし、俺の相談にものってくれて.......本当にありがとう」



 「い、いえっ!私なんかで良ければいつでも、相談にのりますよ?」



 私がそういうと、蒼葉さんはもう一度、『ありがとう』と言って、眠たそうにあくびをした。

 結構、長く話し続けちゃったみたいっ.....。



 「藍。おやすみ」



 「おやすみなさいっ」



 私は保健室をそっと出た。