「大丈夫。どこも痛くないし、食欲もある」



 経過は順調なようで、安心した。

 とりあえず、食欲があれば回復しやすくなるから。



 「私が来たせいで、起こしてしまいましたよね......すみません。おやすみなさ___」



 「待って。寝るまでいてくれないか?」



 私に?

 別に嫌なわけじゃないけど、私なんかでいいのかな......?



 「わかりました。」



 そういって、ベッドの近くの椅子に座る。

 蒼葉さんもベッドに横になった。



 「......あのさ」



 ぽつり、と。

 蒼葉さんが話し始めたので、耳を傾ける。