そう気づいてから僕の毎日は彩った。

 藍ちゃんに会う時間が余計待ち遠しくなったし、嬉しかった。



 「ねえ、藍さん、来てる?」



 「藍ちゃん?まだ、見てないよ?」



 光に聞かれてそう答えると、光は驚いたように目を見開く。

 僕が時計を見ると、確かに、もう藍ちゃんが来ているはずの時間になっていた。



 「どうしたんだろ?」



 朝火が心配そうに首をかしげる。



 「そういえば、蒼葉もいなくねぇか?」



 「確かに」



 蒼葉ならもうとっくに授業は終わっているはずだし、いてもおかしくないんだけど......。



 「光、今日は行けないとかっていう連絡が来てたんじゃないの?」



 そう聞くと、光は首を横にふる。



 「二人からは今日は音楽室に行くって連絡が来ているんだ」