「あれ?瞬弥くん帰ったの?」
菜摘がお風呂から出てきた。
「うん、大冴くんの相手だって」
「あら、ごめん」
「菜摘が謝ることじゃないけどさ、久しぶりだったからもうちょっと話したかった」
「お父さんいなかったのかな?」
「おじさんが帰れなくておじさんからの電話だった」
「そっか…まあ夜電話かかってくるんでしょ、いいじゃん、私なんて図書委員の当番の時だけだよ、クラスでも話さないしさー」
「同じクラスで話さないなんて大冴くんはクールじゃなくて冷たいんじゃない?」
「クールも冷たいも意味一緒じゃん」
「菜摘、勉強頑張って下さい、クールは涼しい、冷静で落ち着いた人によく使われるのよ、私が言ってるのはコールドの冷たいって意味の方」
「そう言われると態度とかは冷たいって思う人もいるかもしれないかな、空手してる時は冷静だけど、基本あんまり人と関わらないんだよね」
「よく、彼女になれたね」
「私が押したからね(笑)」
菜摘は思った事をすぐ口にしちゃうタイプで1年の時に色々あったみたいだけど私には詳しくは話してくれない…
学校であった色々なことを大冴くんが助けてくれたみたいで2年の秋から付き合い始めた。