瞬くんは「またな」と言って帰っていった。

瞬くんを見送ると菜穂は菜摘が作ってくれていた夕食を食べ始めた。

菜摘はお風呂に入っているようだ。

瞬くんは従兄弟の大冴くんと比べられるのが嫌で空手を辞めて中学からはバスケ部に入った。

でも大冴くんの練習相手には協力するんだよね…

付き合ってわかったのは瞬くんは人の為によく動くということ。

学校が違うから菜摘から聞く情報しかないけど、菜摘と噂になったり、大冴くんの仲間と色々あったり、大冴くんが話してくれてなかった事にショックを受けていた事もあった。

クラスをまとめたりするのは瞬くんは上手らしくて菜摘も随分助けられているみたい

その分私の部屋のクッションでぐでーってしている時や、私を可愛がってくれているときはわがまま瞬くんが発動するから私もぎゅーっと抱きしめてあげる。

瞬くんにそういう場所を作ってあげれている事だけは私も彼女として自信を持たなくてはいけない。

瞬くんにはファンがSNSのアカウントを作っているくらい人気があると菜摘から聞いている。

瞬くんは鍵垢にしていて知り合いじゃないとフォローは出来ないけど、同じクラスになると仕方ないから増えるらしい。