電車を降りて家までの道のりをまた肩を組んで歩く。
菜摘は大冴くんがモテるから心配と言った。
「俺は大学でも今まで通り女子とあまり話すことはないよ」
「話さなくてもモテるじゃん、かっこいいし空手は強いし」
「もしSNSを見てる人なら彼女Nの存在は知ってる(笑)」
「そこで笑わないでよ!」
「悪い…あの投稿の仕方にはまりそうでさ(笑)」
大冴は楽しそうに笑う。
「菜摘こそ人の世話ばっかりして相手をその気にさせるんだから気をつけろよ」
「はーい、夏の合宿のお手伝いも行くからね」
「頼む…もうおかみさんだな(笑)」
「えっ…ちょっと早いと思います」
菜摘は真っ赤になっていた。
「照れんなよな」
菜摘の家に到着した。
珍しく玄関に入らせてと言ったのでどうぞと菜摘は玄関を開けた。
菜穂はまだだねぇと手袋とマフラーを取ると
「たまには俺からやらせろよな」と大冴くんが激しいキスをくれた。
「んっ…はぁ…」