「大冴、帰る?」
「おう」
「じゃあ、菜摘ちゃん、大冴と相談しとくね」
「うん…」
菜摘はずっと後ろ姿を見ていた。
「どうしたの?菜摘」
「もっと一緒にいたかった…」
「あーうちの瞬くんがごめんなさい、私塾に行く支度するね」
嬉しそうに菜穂は家に入っていった。
そりゃ人混みも嫌いなのはわかってるよ、でも年に1回じゃない
大冴くんから考えてくれるとは思わないけど2人で話し合えるようにはなりたいな。
結局大冴くんの言うことが正しいって思っちゃうんだけどさ
菜摘も家の中に入った。
夕食を1人で食べているとふと考えた。
私は進路はどうしたいんだろう……
みんな決まっていく
瞬弥くんは菜穂との事まで考えてくれて去年には挨拶もすましていたのに、大冴くんはまだだし…
比べるのは悪いとはわかっているけど…