今日は帰りますとそのまま瞬くんは帰っていった。

「あれ?瞬弥くんは帰ったの?」

菜摘が降りてきた。

「うん、大冴くんどうだった?」

「本当にさっき決まったみたい、今日ね、用があるから会えないって言われてたの、理由を言わないから空手関係とは思ってたんだ」

空手の事は私に言ってもわからないっていつも言われるのと話した。

私もバスケの事は話してくれなかったよと菜穂も言う。

「男には自分の領域があるんだよ」とパパは言った。

人それぞれだからねーとママは笑っていた。

「あっ!」

「何よ、菜穂、びっくりするじゃない」

「チーズケーキ作ったのに瞬くんに渡すの忘れた!」

「え、食べよう、お腹すいた、どうせ明日来るんでしょ、先に味見してあげるよ」

「はぁ、怪我までして作ったのにー」

瞬くん、明日の帰り寄ってねと菜穂はLINEをしておいた。


次の日瞬くんは帰りに寄ってくれて一緒にバスクチーズケーキを食べた。

「美味いよ」

「良かった(笑)」

おいでと言われて菜穂は瞬くんに抱かれた…

「菜穂、可愛い…昨日より甘くなったよ」