「わかった」
ご飯よ〜と下から声がかかり瞬弥も一緒に夕食を食べた。
「いってきまーす」と菜穂の家に向かった。
夕食が済んだ頃瞬くんがやって来た。
「お邪魔します」
菜穂の両親に挨拶をしてお祝いの言葉をいただいた。
「後でお話があるんですが先に菜穂と少し話してもいいですか?」
そういうとお土産を渡した。
「瞬くん…」
菜穂の部屋に入るとクッションにだらんと横になった。
「あー、菜穂の匂い、落ち着く」
やっと横になれたと瞬くんは言った。
「帰ってから休まなかったの?」
「うん、志温と遊んでて、大冴ん家で夕食食べてから来た」
「昨日から緊張してるんだから少し寝れば良かったのに」
「飛行機ではちょっと寝た、菜穂が癒してくれたらそれでいいんだよ」
「お疲れ様だね、よく頑張りました」
菜穂は瞬弥の背中をさすった。
「うん、頑張ったよ、俺…でも、楽しかった」
「そっか、良かったね」
瞬くんは起き上がって正座をした。
「和田菜穂さん、好きです、俺と付き合ってください」
「瞬くん…本当に別れた訳じゃないんだから」
「うん、でも一応自分から告白するのが菜穂の今までの不安をさせてしまったおわびというか…寂しかったし会いたかった」