ダンスや演技などファイナリストのメンバーと楽しそうに舞台に立っている瞬弥くんは凄く楽しそうだった。

「楽しそうだね」

「そうだな、週末に仲間達と集まって何かするっていうのは瞬弥には合っていたのかもしれない」

「それは菜穂も言ってたけど…同級生に気を使うって?」

「うーん、瞬弥が何か提案するとみんな賛成するじゃん、クラスでも部活でも瞬弥の言うことが合ってると思われる」

「実際合ってるよ?」

「それは瞬弥が考えて敢えてそういう発言をしているんだ、だから結構頭はフル回転」

「私みたいに思ったらすぐ口に出ちゃうとは違うんだね」

「そうだな、菜摘は瞬弥には邪魔かも(笑)」

「え〜ひどっ」

「いや、だから本当は言い合いたいんだと思うよ、このファイナリスト達は年下もいるし何を言っても気が楽なんだと思う、クラスや部活とは違う団結感があるんじゃないかな」

…時々瞬弥くんがちょっと冷たいと思うのはそういうとこかな

菜摘が黙ると「瞬弥は菜摘の事を嫌いじゃないよ」

「あっ、うん」

「なんなら男友達レベル(笑)」

「そうなんだ(笑)」