「もう、すぐ怒る設定じゃん!」


大冴くんが戻ってきた。

「見た?」

「見たけど、私怒りキャラになってるし」


「ちゃんとフォローいれてるし」

「まあいいけど」

「あっ、瞬弥からコメントだ…Nちゃん可哀想だろだって(笑)」

「瞬弥くんは優しいわ、さすが」

来てくれてありがとうだってと伝えてくれた。

そろそろ行く?と2人は会場に向かった。


「ここだよな?」

「うん」

「女だらけ…」

「まあ、番組のファンとかもいるから…大冴くんは見たことある?」

「ファイナリストの時に聞いたかな、4人は番組に出たから人気あるとか…一応見たけど」

「どうだった?」

「えー、引くなよ?…すぐ泣くなよーって…」

「大冴くんらしいわ(笑)」

菜摘は腕を組んで会場に入った。

ファイナリストが登場すると凄い歓声があがる。

185cmの瞬弥くんはひときわ目立つ

「頭1つはみんなより出てるね」

「まあ、その分粗も目立つんだよ」

「そうなんだ...」