大冴くんは下からキスをくれて帰るぞと立ち上がった。

腕を組んで菜摘の家に着くとちょうど菜穂も帰ってきた。

「ごめんね、大冴くん、方向逆なのに」

「いや、全然」

「大冴くんが送るって言ってくれるんだよ」

「菜摘は断わることをしらないからね(笑)嫌だったら言っていいんだよ」

「それはいつも言ってる(笑)」

「もー、そんなことないじゃん」

「まあ、言ってくれたほうが俺は助かる、菜摘のわがままに応えれるなら応えるし、ダメならちゃんと言うと菜摘もわかってくれるから」

今日のSNSのことじゃんと菜摘は思った。

「菜穂ちゃんは大丈夫?少し痩せた?」

「うん、大丈夫、少し落ち着いてきたよ、大学で離れる事もあるかもだからもうシュミレーションしてる(笑)」

「そっか、瞬弥、今頑張ってるから応援してあげてほしい、やりたい事を明確にしようとしてるから」

彼女をほったらかすのは違うと思うけど瞬弥の考えがあるかもしれないから今は何も俺からは言えないと菜穂に話した。

「わかった」

じゃあと大冴くんは帰っていった。