「俺は空手界の発展の為にSNSしてるんだぞ、菜摘載せてファンを減らしたくはない」
「うーーー」
「いや、普通に考えてわかるだろ、菜摘?わかるよな?」
「……わかった」
私も空手やろうかなとボソッと言うとやめてくれ、怪我人が出ると言われた。
菜摘はスタイルがいいからよく運動できそうと言われるが実はそうでもない。
どちらかといえば出来ない、菜穂も同じだ。
「瞬弥くん、ファイナリストになってどう思ってるのかなー、だいぶ菜穂の感情も落ち着いてはきたけどね」
「瞬弥は昔から洋服とか好きで自分磨きもしてるんだぜ、パックしたり化粧水つけたりいわゆる美容男子でおしゃれだよ、服もたくさん持ってるし、意外と嫌ではないんじゃないかな」
「大冴くんは?」
「おれはジャージがほとんどだし楽な格好が好き、でも瞬弥と風呂に入ると出た時に化粧水はつけられたりするかな」
今は週末レッスンに通ってるからまた仲間っていう人ができて楽しそうだぜと大冴くんは言っていた。
「そろそろ進路も考えなくちゃね」
「お前、遠距離平気か?」
「もう決定なの?」
「菜摘の大学次第だよ」
「うーん…」