普通に話す時も私を抱きしめて話すし、横になったり、後ろから腕を回してぎゅーってしたり…

私がクッション?って聞いちゃうくらいひっついてくるんだ。

親にも挨拶はしてくれていて、居る時も普通に学校帰りに寄るくらい私達は甘々だった…


「ただいま〜」

「おかえり〜」

姉の菜摘が帰ってきた。

帰宅部で学校からは歩いて通える距離なんだけど本好きで図書室に寄ってたり、本屋に寄ったり、帰る時間はバラバラだけど夕食は菜摘が作るから私のお菓子作りが終わってから夕食の支度をする。

今日は菜摘の声も嬉しそうだから彼氏の大冴くんと一緒に帰ってきたんだろう。

図書委員らしくて当番の時は空手部にでないから一緒に図書室で過ごし帰ってきているみたいだけど、ん?ちょっと嫌な予感もしてきた…

菜摘の彼氏の野村大冴(のむらたいが)くんは瞬くんとは従兄弟でお父さん同士が兄弟でお母さんも私達と同じ双子

空手道場を開いているおじいさん、おばあさんの道場と家が奥にあり、大きな入口を入った右側に瞬くんの家、左側に大冴くんの家がある。

空手部では大冴くんは強すぎて夜に瞬くんか今は戻ってきている大冴くんのお父さんが相手をするのだが、今日菜摘と帰ってきたということはどちらかが大冴くんの相手ということで…