特別って思いが伝わってくる。
菜穂達とのカップルとは違うラブラブさはないけど大冴くんの気持ちも尊重したい。
でもいつも私からもっとっておねだりする時にくれたキスはキュンとした…
大冴くん大好き
汗を拭いている大冴くんをじっと見ていた。
「ん?どした?」
「ううん」
大冴くんがまた髪の毛を耳にかけてくれて首の後ろの汗を拭き取ってくれた。
「ありがとう」
送ると言って菜摘の家まで送ってくれた。
来た道を戻らないといけないのに一緒に帰れる時は必ず送ってくれる。
「大冴くんのほうが優しいのかな...」
「あー、瞬弥?」
「うん」
「瞬弥はみんなに優しいからな、俺はそういう事は無理かもな」
「私だけ?」
「まぁ…」
「嬉しい〜」
今日でも人が集まってきたら教室から出たりしてただろ?瞬弥は周りが見える奴だからな、だから人気もあるんだと大冴くんは話してくれた。
「菜穂達って別れるかな…」
ちょっと心配なんだけどと言うと大冴くんは別れないだろと答えた。
「それは何で?」
「んー、菜穂ちゃんの事が好きだから?」