「瞬弥とはうまくいってるのかしら?」

「…何か気づいた事でもありました?」

「夕方庭で志温と遊んでたらお友達が最近よく来るのよ、中に女の子もいるからちょっと気になって」

「部活を引退してからバスケ部の友達とよく遊んでるみたいですね、それは菜穂からも少しは聞いてます」

「そう、ありがとう」


合宿も終わり菜摘は夕食を作っていた。

「ただいま」

「あ、おかえり、菜穂」

「ふぅ…」

「どうしたの?」

「何か夏休みって会えないからつまんない」

「この前会ってたでしょ、私なんて…会ってくれないんだから」

「ごめん」

つい、菜穂の事を忘れて口に出してしまった。

私の悪い癖だ…

「ご飯にしよっか…」

「うん、手を洗ってくるね」

夕食を2人で食べながら話す。

「最近お菓子作りしてないよね?」

「うん」

「瞬弥くんと付き合う前でも作ってたじゃない、この前パパが寂しそうに言ってたよ」

「瞬くんと会えない間に痩せたいしね、勉強も頑張らないとだから」