「乳っていわないでよ、でも…ありがとう」
菜摘は嬉しくて涙ぐんでいた。
「あと10秒だけ…大冴くん」
菜摘は大冴の首に両腕を回して菜摘からキスをした。
「ん…チュッ…チュッ…」
大冴くんも手を腰に回して抱きしめてくれた。
キスをやめるとぴょんぴょんと跳ねて嬉しいと菜摘はご機嫌だった。
「ぷっ、わかりやすい奴」
「えっ?」
「いや、戻るぞ」
「うん!」
キッチンに戻ると瞬弥くんが志温くんと遊んでいた。
「あれ?菜摘ちゃん、Tシャツ変えた?」
「あっ、うん汗かいたから借りたの、ちょっと大きいけど…瞬弥くんはすぐそういうとこ見つけるよね」
「服が好きだからさ、なんなら人の顔より服を見てるかも(笑)」
「瞬弥、行くぞ」
「おぅ」
志温くんをお母さんに渡して2人は道場に戻った。
2人とも道着姿かっこいいな…
身長も同じくらい180超え、話しながら笑っている2人は私達双子みたいで…
「ねぇ菜摘ちゃん」
「はい?」
大冴くんのお母さんから聞かれた。
「菜穂ちゃんは?」
「夏期講習に…塾なんです」