大冴くんはその間志温くんと遊んでいた。
「志温、まんま食ったか?」
「たくさん食べたわよね」
「うん、凄い食欲だった」
「へぇ、菜摘はおにぎり何個目?」
「…5個」
「は?」
「だって、美味しくてー、塩加減最高なんだもん」
「まあ、いいや、来いよ」
「はーい」
大冴くんは志温くんをお母さんに渡してキッチンから出ていく。
菜摘は小走りでついて行く。
道場の横を通り大冴くんの家へ
「真広さん、仕事なんだってね」
「あぁ、休むスタッフがいて新人の真広は取れなかったらしい、でも今年は合宿は3回するから後は手伝うと言ってたよ」
「私も手伝うよ」
「有難いな、最後の合宿は俺はインターハイでいないけど…」
「そうだった、でも来るよ」
「菜摘ならそういうと思った」
話しながら大冴くんの部屋に入ると後ろ向けと言われエプロンを外される。
「バンザイして」
「えっ、えっ」
菜摘が着ていたTシャツをバンザイして脱がされた。
「大冴くん、そんな時間ないよ?」
「はぁ?何言ってんだよ」