「そうかな…でも」
「菜穂、口塞ぐよ」
菜穂は思わず手を口に当てた。
「あっ、嫌ってことじゃないよ」
「知ってる、菜穂ならすると思ったから(笑)」
スルリとブラウスを脱がされた。
「菜穂…抱いていい？」
「菜摘帰ってこないかな」
「今日は遅いと思うよ」
「どうして？」
「大冴が委員会の当番だから」
「そう」
瞬くんは菜穂をベッドの上に抱き上げた。
「いつも、クッションなのに？」
「菜摘ちゃんが遅いのわかっているから今日は声聞けるかなって」
開放しようかと瞬くんは菜穂の上にのり首筋からキスをしていく
確かに声や音を押さえるためにいつもベッドではしなくてクッションで密着していたけど久しぶりに会って体が目的って考えちゃう
菜穂の表情を見て瞬くんはキスをやめた。
「ごめん、嫌だった？」
菜穂は起き上がった。
「瞬くん、今、私の事を考えてやめてくれた？」
「もちろんだよ」
「じゃあ…いいよ、一瞬スル為だけに来たのかと頭をよぎったの」
「菜穂に会いたかったよ、でも一生懸命走って帰ってきてくれてさ、汗かいて俺の為に涼しくしようとしているのを見てると愛おしくて抱きたくなった」
「嬉しい…」
菜穂はニコッと笑顔になった。
