「まぁまぁ、大丈夫だって後輩君。美術の研究なら、ウチの部でも出来るからさー」

パシパシ、と僕の背中を叩く天方部長。

また適当なことを言って…。

料理研究部なのに、美術の研究なんて出来る訳ないじゃないですか。

…それよりも。

「ぼ、僕の絵のことはもう良いですから…。それより、宿題が終わったのなら、明日からは真面目に、部活動を再開してくださいよ」

「え?明日はレポート課題お疲れ様ってことで、部活サボり休みにしようと思ってたのに?」

問題外。

仮にも、それが部長の台詞ですか。

「でもまぁ、なんか考えるかなー」

「…そうしてください…」




この時の僕は、まさか、翌日「あんなこと」になるとは思ってもみなかった。