スイーツビュッフェ開催の数日後。





その日、部活動を終えて、自宅である無悪のお屋敷に帰ると。

僕にとって、思いも寄らない嬉しいサプライズが待っていた。

「お帰り、小羽根」

屋敷に帰るなり、そう言って出迎えられた。

「えっ…。嘘…」

予想外のサプライズに、僕はびっくりして、しばし言葉が出なかった。

しかし、これは夢ではない。

紛れもなく、現実だった。

「かっ…加那芽兄様…!」

目を丸くしている僕に、加那芽兄様は優しく微笑みかけた。