主要な登場人物はこれくらいですかね。

あとはチョイ役として、加那芽兄様のもう一人の弟、その名も伊玖矢兄様(いくや)。

もう一人弟なんていたのか。って、皆さん思われたでしょうが。

いたんですよ。実は。

ただしこの弟君は、優秀過ぎる加那芽兄様と比べられ続けたせいで、性格が卑屈になり。

加那芽兄様と比べられることが嫌で、さっさと家を出て、普段はほとんど帰って来ることがありません。

加那芽兄様は本当は、伊玖矢兄様のことも、小羽根君みたいに可愛がりたかったんですが。

伊玖矢兄様は、当然のようにそれを断固拒否。

結果、あのような冷めきった関係になってしまっている訳です。

うーん。切ない。

加那芽兄様があんなに優秀な人じゃなかったら、もしかしたら兄弟3人で仲良く出来ていたかも、と思うと、余計切ないですね。

伊玖矢兄様をそのような卑屈な性格にしてしまった原因が、加那芽兄様、伊玖矢兄様の二人を育てた実母。

無悪玲衣子(れいこ)さんですね。

自分の夫の愛人の子である小羽根君を、目の敵にして嫌っています。

彼女は、無悪家の当主代理という立場です。

本来なら、加那芽兄様が当主になるところなんですが。

加那芽兄様はまだ若いということで、然るべき時まで、このお母様が当主代理を務めている訳です。

加那芽兄様は既にもう立派に当主出来そうなんで、今すぐにでも当主になっても良いような気がしますけどね。

愛人の子が憎いのは分かるが、小羽根君が悪い訳ではないので、もう少し優しくしてあげて欲しいものです。

それにしても、小羽根君はあれだな。加那芽兄様に出会わなかったら。

とんでもなくグレてるか、とんでもなくネガティブな子になってるのかのどっちかだろうな。

無悪家のお屋敷にいる人々は、大抵小羽根君に対しては塩対応ですが。

その中でも、ちらほら登場している使用人の志寿子さんは、小羽根君に優しく接する数少ない一人です。

彼女は、加那芽兄様がまだ幼い頃から無悪家で働く使用人でして。

小羽根君が無悪家にやって来てからは、加那芽兄様が直々に志寿子さんにお願いし、専属で小羽根君の面倒を見るようになりました。という経緯があります。




そういえばルレイアがちらりとゲスト出演していますが、未成年の小羽根君をいかがわしいお店に勧誘するのはやめましょう。



さて、それじゃ最後に次回作について少し。

えー、次回作については、現在全然まったく決まっておりません。

こんなの書きたいなー、とは思ってるんですが、まだ形になってない状態です。

書き始めたとしても、途中で挫折する可能性もあり。

まぁ、多分何かは書いてると思うので、ぼちぼち考えます。

皆さん末永く宜しくお願いします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

それでは皆さん、また会いましょうね。