休憩後。

僕は、再びハンバーガーに挑戦し始めた。

…とはいえ、ちょっと休んでもあんまり胃が回復しなかったので。

あまりカロリーが高くなさそうな(?)フィッシュMKバーガーをいただくことにした。

更に、サラダとシェイクのストロベリーを食べた。

…ここで、僕の胃袋は限界を迎えた。

「ふー…。さすがにもう無理です…」

「あぁ…。俺もそろそろ限界だ」

「分かってはいましたけど、ハンバーガーはなかなか胃に重いですね」

「貴様ら、軟弱者め。たったこれだけで音を上げるとは…」

「とか言いながら、まほろだって手が止まってるじゃないか」

「それは言わないお約束だろ!」

…してませんよ。そんな約束。

各々、胃袋の限界を迎え始めた部活メンバー達。

一方。

「萌音はまだ平気だよー」

萌音先輩だけは、まだまだ元気にハンバーガーをもぐもぐ。

異次元の胃袋をお持ちである。

李優先輩はフィッシュMKバーガーを食べ終え、チキンナゲットと、アップルパイとサラダを食べ、アイスティーを飲み。

まほろ部長は、てりやきMKバーガーとベーコンレタスMKバーガー、アップルパイ、そしてソフトクリームを食べ、コーラを飲み。

唱先輩は、こちらもベーコンレタスMKバーガーと、シェイクのバニラ、ソフトクリーム、MKチョコパイとアップルパイを食べ、アイスティーを飲み。

萌音先輩は、ビッグMKバーガー、フィッシュMKバーガーとチキンMKバーガー、ポテトLサイズ、チキンナゲット、アップルパイとマカロン五個入り、プチパンケーキとサラダを食べ、コーラを飲んでいた。

…で、僕はビッグMKバーガーとフィッシュMKバーガー、ポテトを数本、サラダとストロベリーシェイクを制覇した。

以上。

…とりあえず、萌音先輩だけが規格外って感じですね。

トレーの上には、まだまだ食べ物が残っている。

おにぎり三個分のカロリーがあるという、ビッグMKバーガーも、あと一つ残っているのだ。

…これ、誰が食べるのだろう。

萌音先輩だって、確かに異次元の胃袋をお持ちですけど。

でも、無限に食べられる訳じゃないんですよ。

大体、萌音先輩の胃は病み上がり。

食べ過ぎは厳禁と言われているのだ。

そろそろ、萌音先輩も限界を迎える。

そうしたら、残った大量のハンバーガーとポテトとナゲット、その他メニュー達はどうしたら良いのか。

捨てるという選択肢は無し。

「…どうすんだよ、これ。こんな馬鹿みたいに注文して…」

「うぐっ…。い、イケると思ったんだよ。腹ペコだったから…」

断食してたそうですからね。

「でも、その…。…コーラ飲んだら、腹いっぱいになっちゃった」

「…だから炭酸飲料頼むなって…」

「良いだろ!策士だってたまには策に溺れるんだよ!」

まほろ部長は、いつから策士になってたんですか。

策士は16000円分もハンバーガーを頼みません。

どのメニューもとても美味しくて、満足感も高いのだけど。

…その分カロリーもばっちり高いようで、一つ食べるだけでお腹に溜まる。

ジャンクな味だから、余計にそう思うのかもしれない。

ヘルシーに食べられるのは、サラダと野菜ジュースだけである。

サイドメニューはポテトやナゲットじゃなくて、サラダオンリーにするべきだったのでは…?

…なんて、今更言っても仕方ないですけど。

「よし分かった。皆、一回気分を変えよう」

と、まほろ部長が言い出した。