結局その夜は、バケモノの夢は見なかったけど。

何故か、某アニメのキャラクターみたいに、押入れの中で寝ている夢を見た。

ま、まぁバケモノは出てこなかったから、セーフ。

これ以上、僕のトラウマを増やして欲しくはなかったのだが…。










翌日の放課後。

「お、来たな後輩君。いらっしゃい!」

「…良かった…」

幸いなことに、今日は部室は暗くなっていなかった。

カーテンも閉めてないし、プロジェクターやスクリーンもない。

…ということは、ホラー映画ではなさそうだ。

心底ホッ。

今日もホラー映画鑑賞会だったら、本格的に退部届の提出を視野に入れるところだった。