「あれ、珍しい。二人でゲームしてんの?」
すると、丁度お風呂から上がってきた海斗さんはスウェット姿でリビングに入ると、濡れた髪をタオルで拭きながら俊君の隣に座る。
「まあな。こいつ初心者の割になかなかやってくれたんだよ。お陰でレア素材手に入ったし」
そう言って目を輝かせながら嬉しそうに、事の次第を説明していく俊君。
「っあ、これ今話題のハンターゲームじゃん。買ったの?」
「仕送り状態じゃなかなか買えねーよ。これは友達に貸りたんだ」
「へえ~、こんな最新物貸してくれるなんてかなり太っ腹じゃん」
感心しながら海斗さんも肩を並べて俊君と同じようにテレビ画面に釘付け状態となっている姿は、まさに兄弟そのもの。
そんな二人の姿を脇で微笑ましく眺めていると、ふとある疑問が浮かんできた。