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家に到着すると既に夕飯が出来上がっていて、今日は俊君も部活がないのか帰りが早く、全員揃って食卓を囲んだ。

それから、少しでも伯母さんに休んでもらおうと、私は普段からしている食器洗い役を積極的に買って出る。


「食器は全部洗い終わったからね」

私は大量の食器を水切りカゴに並べると、着ていたエプロンを脱ぎ伯母さんがいるリビングへと戻った。

「ありがとう加代ちゃん。片付け手伝ってくれて助かったわ」

ソファーに座り、優雅に紅茶を飲みながら、優しく微笑んでくれた伯母さん。

その姿は洗練されたマダムのように気品に溢れていて、私は少しの間見とれてしまった。


ほんわかとした雰囲気で、料理もとても上手だから、伯母さん家に遊びにきた時は、よく一緒にご飯作りをしていた。

だから、これからはもっと伯母さんから料理を教わり、レパートリーを増やしていこうと。
期待とやる気に満ち溢れていく私は、笑顔で伯母さんの隣に座る。