国道を走っている間、特に音楽もラジオもかかっていない車内はとても静かで。
若干の気まずさを感じながら、私は落ち着かない様子で車内を見渡す。
全体的にダークブラウンと黒でまとまっている内装。
ほのかに香る芳香剤で車独特の嫌な匂いが消され、ダッシュボードには余計な物が一切なく、清潔感に溢れていた。
それから、何気なく後部座席に視線を向けると、無造作に置いてある大きな紙袋に目が留まる。
中には、くるまれた大きな模造紙や、スケッチブック、他にもカラフルな写真集が何冊か入っていた。
そういえば、海斗さんって美大生だっけ。
「海斗さんは大学で何を専攻してるんですか?」
なかなかお目にかからないであろう、美大生というものに凄く心を惹かれる私は、興味津々な目で彼を見上げる。
「僕は被服科かな。将来スタイリストになりたくて、ファッションとかメイクのこととか色々勉強してるんだ」
「スタイリストですか!?」
すると、予想外の応えが返ってきたことに、つい大きな声を出してしまった。
美大生っていうから、てっきり画家やクリエイターを目指しているものかと思っていた。
というか、私の乏しい想像力ではそれぐらいしか思い浮かばない。
若干の気まずさを感じながら、私は落ち着かない様子で車内を見渡す。
全体的にダークブラウンと黒でまとまっている内装。
ほのかに香る芳香剤で車独特の嫌な匂いが消され、ダッシュボードには余計な物が一切なく、清潔感に溢れていた。
それから、何気なく後部座席に視線を向けると、無造作に置いてある大きな紙袋に目が留まる。
中には、くるまれた大きな模造紙や、スケッチブック、他にもカラフルな写真集が何冊か入っていた。
そういえば、海斗さんって美大生だっけ。
「海斗さんは大学で何を専攻してるんですか?」
なかなかお目にかからないであろう、美大生というものに凄く心を惹かれる私は、興味津々な目で彼を見上げる。
「僕は被服科かな。将来スタイリストになりたくて、ファッションとかメイクのこととか色々勉強してるんだ」
「スタイリストですか!?」
すると、予想外の応えが返ってきたことに、つい大きな声を出してしまった。
美大生っていうから、てっきり画家やクリエイターを目指しているものかと思っていた。
というか、私の乏しい想像力ではそれぐらいしか思い浮かばない。