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午後の授業が終了するチャイムが鳴り響く。


私はいつものように素早く机の上の教科書を片付け、帰り支度をしようと脇に掛けてある鞄に手をかけた時だった。



「ねえねえ、聞いた!?今正門の脇に超格好いい人が立ってるみたいよ」

窓際で騒ぐ女子達の会話に、手の動きがピタリと止まる。

「あ、もしかしてさっき隣のクラスの子が言ってたことかな。なんかモデルだって」

「うそっ!?ちょっと私達も見に行こうよっ!」


気付けば周りの女子達がざわめきながら、バタバタと教室を勢いよく出ていく。