すると、突然早……じゃなくて、俊君は肩を小刻みに震わせながら小さく笑いだす。

「おまえってさ、本当に男慣れしてねーよな」

何を言うのかと思いきや、突然痛いところを突かれた私は勢いよく視線を俊君に戻した。

「なんていうか周りにはいないタイプだから、見てて面白い」

笑いが止まらないのか、尚も肩を震わす俊君。

そういえば、寝起きの時にも海斗さんに笑われたような。


……私ってそんなに変かな。


頭にクエスチョンマークを浮かばせながらも、時間が押している状況を思いだし、急いで箸をとった。

「そういえば、俊君は学校大丈夫なの?」

もう後がない私と違って、随分とゆったりしている様子に怪訝な目を向けると、俊君は口元を緩ませて箸を手に取る。

「俺の学校はチャリですぐだから、朝練がない時は全然余裕」

そう答えると、俊君は伯母さんがよそってくれた味噌汁をすすりながら、ゆっくり味わうように朝食を食べ始めた。