まずい、まずい、まずい、まずい。

遅刻だ。
完全に遅刻だっ!

しかもこんな時間だと、もうどう足掻いても間に合わないかもっ! ?



私は涙目になりながら物凄いスピードで歯磨きと顔を洗い終え、まだ寝癖が直ってない髪をお構い無しに無理矢理後ろ一つに束ねた。



今日から始まる二人のイケメンとの同居生活。

昨日は一日中緊張しっぱなしで、伯母さんが腕によりをかけて作ってくれた夕食もあまり喉を通らなかった。

恐らく夜もなかなか寝付けないだろうと思いきや。
予想以上に疲れていたのか、あっという間に夢の中へとおちた。

お陰で目覚ましをかけることも忘れ、引っ越して早々にやらかす始末。