そう思った途端、心拍数が再び上昇し始める。

今日は告白するつもりなんて全くなかったのに、それでは段々と気が済まなくなってきて、握りしめた手がじんわりと汗ばんできた。



「……ねえ、ゆう君」

徐々に暴れ始める心臓に、声が震えてくる。


でも、言うなら今しかない気がして。

ようやく気持ちを固めて、ゆう君への想いが一つになった今だからこそ。


それから、心を落ち着かせるために小さく深呼吸をすると、真剣な眼差しを彼に向ける。


「私、ゆう君の事が好き。だから、あの時ゆう君の気持ちをどうしても確かめたかったの」


そして、ついに口にしてしまった。


突然の告白に、目を大きく見開いたままその場で固まるゆう君。

けど、この状況は想定済みなので、私は怖じけずに、そのまま話を続けることにした。

「紺野さんのこと、ゆう君はどう思ってるのか知りたくて。私は、ゆう君の事が好きだから。幼い頃から、ずっと」


案外すんなりと告白出来た自分に内申驚きながらも、一度溢れ出した想いはもう抑えられなくて。

これでもかと思いの丈をぶつけて、私は真っ直ぐゆう君を見つめた。