__今はここまででいいのかもしれない。


これで話を深掘りしたら、せっかくの和やかな雰囲気がまた壊れてしまうかもしれないから。


だから、まだ暫くはこのままで……。


……。


…………でも。


本当に、それでいいのかな?


このまま、話を終わらせようとした手前。
片割れにいるもう一人の自分の声に、ふと笑顔が消える。


確かに、このまま有耶無耶にしてしまったら。
この話題に触れることは、この先もうないのかもしれない。

そうなると、何故ゆう君はあそこまでムキになっていたのか。
彼の本当の気持ちは一体なんなのか。

全部分からないまま、流れていってしまうかもしれない。

例え、彼自身がまだ答えを持っていないとしても。

やっぱり、これだけはしっかり伝えたい。

自分の気持ちを。

例え、押し付けがましくなったとしても。

すごく怖くても。

これだけは。