それから、私は海斗さんが言うように、考えることを止めて、ひたすら眠りについた。

研修交流会も控えているので、それまでには体調を万全にしなければいけない。

資料の方は既に完成して、学校に提出したので、課題作りは何とか無事に終えることができた。

なので、あとはこの風邪を治すことに徹しようと。
学校を休んでいる間は、ほぼ半日以上ベットで過ごし、引きこもり状態が続く。

そんな中、時たま海斗さんは様子を見に来てくれるけど、俊君はあれから私と顔を合わせづらいのか。

部屋に来ることは一度もなかった。

私も今彼に合うのはとても気不味いので、なるべく部屋から出ないようにしている。

だから、あの日以降、私は俊君とまともに顔を合わせることなく、悶々とした状態のまま今日に至る。