私は自分のベットに腰掛けると、寄り添うように海斗さんがその隣に座る。

海斗さんが側にいるだけで、不思議と気持ちは落ち着きを取り戻し、涙も自然と止まっていた。

それから、ゆっくり深呼吸をしてから、事の成り行きをぽつりぽつりと話し始める。



「……まったく。あいつにはキツく言っとかないとな」

全てを聞き終えた海斗さんは、呆れたように大きな溜息を吐いた後、恨めしそうな表情でそう呟いた。

「でも、驚きました。まさか俊君が私の事、そんな風に思っていたなんて……」

未だに信じられないけど、俊君の熱を帯びた眼差しが脳裏にしっかりと焼き付いて、今でも頭から離れない。

「私はゆう君が好きです。だから、昨日今日で、ゆう君に告白するって気持ちをしっかり固めていたはずなのに。……私、何で俊君から逃げなかったんだろう……」