こうして、海斗さんと恵梨香に告白する宣言をした以上、もう後には引けない。

正直、私もゆう君の気持ちを聞くのが怖い。


でも、いつまでも逃げてちゃダメだから……。



だから、そのためにも、先ずはやらなくてはいけないことがある。

それは、ゆう君に謝ること。

今思い返しても、あの時は大分決めつけた言い方をしてしまったと、反省してる。

だから、彼としっかり話をするためには、この蟠りを先に解消しなければいけない。


……そう頭の中では分かっているけど、いざ謝ろうとすると気が重い。

それに、ゆう君は夏の大会で忙しそうだし、私も資料作りがあるしで、なかなかチャンスが掴めない。

とりあえずは、この研修が終わってから色々と考えることにしようと。

結局は問題を先延ばしにしているような気がするけど、まずは目の前のことを片付けてからというのとで。

私は荷物をカバンにまとめ、今日も図書室へと足を運ぶ。