それから、ようやく気持ちが落ち着くと、その後は躍起になって課題に取り組んだ。

雑念が入らないように、資料を何回も読み漁っては、ノートに必要な箇所をまとめての繰り返し。

とにかく、今は課題以外のことは何も考えたくなくて、目の前の資料作りに全神経を集中させた。


そんなこんなで、気付けば窓の外はいつの間にか暗くなっていて、そろそろ帰り支度をしようと片付けていると、絶妙なタイミングで恵梨香から着信が入った。