再来週から知らない男の人達と同居……。
まったく。
女子高生を一人残すのは危険だと言っときながら、知らない人と同じ屋根の下で暮らすのは良いとは一体どんな神経なのか。
それだけ二人のことを信頼しているのかもしれないけど、もし万が一なにかあったら……。
……。
…………いや、ないな。
絶対ない。あり得ない。
自分で言って少し悲しくなってきた。
とにもかくにも、今更なにを言っても仕方がない。
どうあがいたって母親の転勤は変わらないし、あんまり拒むと好意で引き受けてくれた伯母さんや伯父さんにも申し訳ない。
とりあえず今日は疲れたし、もう、なるようになれ……かな。
私は半ば投げ槍状態になりながらベッドに転がっていると、次第に睡魔が襲ってきて、いつの間にやら深い夢の中へと落ちていったのだった。