そんなことをぼんやりと考えながら、私は人数分のお茶を用意し、テーブルまで運ぼうとした時だった。


「ところで、当日は何時くらいに出発するの?とりあえず加代ちゃんの部屋はもう用意したからこっちは何時でもいいわよ」


……は?


突然の意味不明な問い掛けに、思わず体が固まった。


「その日は祝日だし、海斗も俊もいるから皆にも顔合わせできるな」

そして、追い討ちをかけるように満面の笑みをこちらに向けてくる伯父さん。

「それなら、あそこのケーキ屋さんよってくれない?せっかくだからちょっと奮発してあのパティシエオリジナルのフロマージュがいいかしらね」

「そうだな、なら加代ちゃんも一緒に行くか。他にも好きなケーキを選びたいだろ」