けど、どこか見覚えのある顔に、私は記憶を掘り起こしてみる。

恐らくこれだけのスタイルならば、海斗さんと同じ業界の人なんだろうけど。

ファッション雑誌なんて普段見ないし、かと言ってテレビでもないし、でもつい最近目にしたような……。


……。

…………。


あっ!そうか!


ピンと閃いた途端、脳裏に浮かび上がってきたもうひとつの記憶。

その瞬間私は徐々に血の気が引き始めていき、恐る恐るもう一度彼女に目を向ける。