すると、突如体育館の扉が開かれ、背後から聞こえてきた笑い声。

その瞬間、反射的に大きく跳ね上がる私の心臓。

もしやと思いおそるおそる振り向くと、予想していた通り、汗だくのバスケ部員達がユニフォーム姿で続々と洗い場の方へと近付いてくる。

そして、視界に捕らえた紅一点の存在。

それを目にした途端、体の動きがピタリと止まり、つい視線を彼女の方へと向けてしまった。