一体何だったのか。


暫くぽかんとしながら、私は閉められた扉に目を向ける。


来週の水曜日って、確か何もなかったはず。


というか、部活もバイトも何もない私が予定なんてあるわけないか。

そう自分にツッコミを入れると、何気なく目の前の壁に掛かっている花柄のカレンダーに視線を向ける。


そっか。

俊君うちの学校に来るんだ。

つまり、サッカーをしている姿を見れるってことだよね。

撮影中の時の海斗さんみたいに、きっと好きなことにに打ち込んでいる俊君も輝いてて格好いいんだろうなあ……。


そんな妄想を頭の中で繰り広げ、私は期待に胸を膨らませながら、ここは是が非でも応援に行こうと固く心に誓ったのだった。