……そっか。

それでいいんだ。


これまで、ずっと自分の姿に目を背けていたから、全然分からなかったけど。

私が望んでいたものって、本当はそんなに難しいものじゃなくて。

実はもっと単純で、簡単なもので。


それが全ての“源”だったんだ。


そう気付いた時、何だか少しだけ拍子抜けして、肩の力が抜けてきて、再び笑顔が生まれた。


そして、改めて海斗さんの言葉が身に染みてきて、自信へと繋がっていく。


大丈夫、きっと上手くやれる。

だって、海斗さんが変えてくれたから。

私に“光”を教えてくれたから。

今の私なら、怖いものなんて何もない。


そう自分に言い聞かせながら、私は鏡の中の自分と真っ直ぐ向き合った。