引っ越してから早一週間が経過する居候生活。


海斗さんや俊君との同居にも少しづつ慣れていき、有りのままの自分をさらけ出すことに抵抗を感じなくなってきた。


それでも男の人に免疫がない私は、未だに心臓に悪い事が多々あるけど、不安はもうない。

海斗さんはいつも優しくて、たまに、どぎまぎする私の反応を楽しむ所はあるけど、些細なことにも気を遣ってくれるとても紳士的な人。


俊君は感情の起伏が少し激しいところがあって、ちょっとぶっきらぼうだけど、面倒見が良くて頼りになる。

そして、二人とも外見だけではなく、内面も凄く格好良くて、近くに居ると私の闇を振り払ってくれるのではないかと錯覚するくらい輝いていて、とても眩しい。

伯母さんや伯父さんも昔からよくしてくれてたけど、居候生活を始めてから更に温かみを感じ、本当の両親のように思えてくる。


今まで母親と二人暮らしで、しかも帰りが遅い為、夜まではほとんど一人で過ごしていた日々。

特に寂しさは感じていなかったけど、伯母さん家に来てから常に帰りを待ってくれる人がいると思うとやっぱり嬉しくて、帰宅時も足取りが軽くなる。