ガヤガヤ


放課後なのに賑やかな2年生の階。


『ねぇ。あの子また来てるよ?』



『本当だ!!やっぱり橘君と付き合ってるのかなぁ?』




『うぉー!!あの子めちゃくちゃ美人じゃね??』




誠くん居ないかなぁ。




私の頭の中は誠くんでいっぱいいっぱい。




だから周りの人達の声は聞こえて居なかった。





「おーい!!何回読んだら返事してくれるんだよ!!」




ビック!!




突然大きな声が聞こえた。





私は辺りを見渡してゾッとした。





そこに居たのはニヤニヤしながら見てくる4人の男達に囲まれて居たからだ。




「・・・・・ぁあの。何か用ですか?」




恐怖心のあまり上手く話せない。




『ヤバっ!!声も可愛すぎ』




『早く人が居ないところ連れてこうぜ』



2人の男がそれぞれボソボソと何かを言い始めた。