「うぅ〜、図書委員。楽そうって思って立候補したの間違いだったかなー」

なんでこんなに仕事が多いのよ

それとも今日だけ?たまたま?

「はぁ」

私が机にある大量に仕入れたという本を見てため息をついた

「しかも、なんで冬弥くん。今日に限って休みなのよ。絶対ズル休みだわ」

あまりの仕事の多さに呆れてると、後ろから声がした

「あれ、美波ちゃん?」

声のした方を見ると、そこにはみんなのあこがれの的である悠介先輩がいた

「え、わっ、えっ」

驚きのあまり大きい声を出しちゃった

「こーら、ここは図書室でしょ?静かにしないとダメだよ?」

早川先輩は自分の唇の前に人差し指を立てて、静かに言った

「あ、そうでした。すみません」

素直に謝ると、先輩は

「よしいい子!」

と、何とも子供扱いにしか見えないことをしてきた

あ、頭撫でられちゃった

生まれて初めてだよ。男の人に頭撫でられるの

「あ、それより早川先輩はどうしてここに?」

今日って先輩の当番の日だっけ?