ズキズキ…ズキズキ

「うぅ〜、持久走してたら石につまづいて転んじゃった」

転んだからズキズキと痛む私の膝は血まみれ

ガラ

「先生〜いる〜?」

保健室の中をキョロキョロと見渡していると何やら一つだけカーテンが閉まっていた

ってことは誰かが寝てるってことだよね

私は恐怖心と好奇心が混ざってるけど、恐る恐るカーテンの隙間から仲を覗いてみた

「わっ、かっこいい」

思わず出た声は大きく、眠っていた人はんーと唸りながら目を開けた

「うるさぁーい、せっかく気持ちよく寝ていたのにー。ってアレ君誰?」

「あ、すみません。カーテンが閉まっていたから誰か眠ってるのかなーと覗いてしまって」

いや、私待って!バカ正直に言い過ぎだろう


「そうだったんだ。アレ、もしかして友梨奈ちゃんだよね?それともしかして転んじゃったのかな?膝から血が滴り落ちてるよ」


あれ、私の名前なんで知ってるの?

なんかダメなことやらかした?

それよりも先輩はちょっとまっててと身体を起こし、救急箱を取り出した