記者が俺を強請った件についてはこちら側に特に被害が無かったことで、慰謝料の請求もなく、接近禁止の誓約書を記すことで示談となった。

大人達は記者が与えた精神的苦痛を鑑みて、記者には支払いの義務があると口々に言ったけれど俺自身が拒否をした。
面倒だから、という理由しかない。

未成年者である佐藤アマイとの間に金銭授受の事実があったこと、淫売示唆、ストーキング行為等についてはきちんと法的な処置が下された。

「娘の為に大ごとにはしたくない」という奥さんの気持ちへの、佐藤のお母さんからの慈悲として、全ての処理は俺の母さんが請け負った。

多少の時間をかけて「後始末」が済んだ十一月半ば、記者は自殺した。