「く、くだらなくなんてないよっ! 私は憐夜くんの過去も、昔の憐夜くんも知らないけど、憐夜くんは疫病神なんかじゃない。これは譲らない」

「……」



こういうところ。

───眩しくてしょうがない。

今まで僕は、闇に呑まれて生きてきた。

だからこそ、太陽のように光り輝く人を見たことがなかった。

純粋な心を持つ人間なんて、いないと思ってた。

士綺クンは闇夜の月。つーちゃんは、星空に光り輝く月。

そんな、眩しい光。



「つーちゃんって本当に、邪な気がないね。ほんと、ムカついちゃうくらい」

「えっ、ご、ごめん……うざかったよね」

「そういうことじゃないよ。ただ、つーちゃんにはちゃんと言って……慰めてもらったほうがいいなって」



本当は、こんなこと士綺クン以外に知られたくなかった。

でも、つーちゃんなら話してもいい。

そう思い、僕は思い口を開いた。