「なんや獅子堂! そんなに椿月の水着姿嫌なんか〜?」

「あはは……」



実は、多数決を取ったとき、士綺くんはいなかった。

結果を報告すると、士綺くんは即「ダメ」って言ったんだけど……。

憐夜くんがそれを許さなくて、私が露出の多い水着を着ないことを条件に、プールに来ることになった。



「士綺くん、最近過保護度が増してるからなぁ」



愛を感じていられて幸せだけど、最近は着ている服も制限してくる。

スカートはダメだとか、オシャレはダメとか。



「私だって大人だよ? オシャレだってしたいのにー」



結蘭ちゃんと更衣室で着替えながら、不満を漏らす。

結蘭ちゃんはため息をつく私を見て、苦笑いを浮かべた。



「せやなぁ、獅子堂過保護やもんなぁ」

「うん……ん?」



結蘭ちゃんの話を聞きながら、水着を出して気づいた。