「……涼くんと玲音くんで行ってきて」

「は? なんで憐夜はここにいさせんだよ」



涼クンと玲音クンは名前を出されたにも関わらず、お腹を抱えて笑っている。

僕はというと、つーちゃんのしたいことがわかってる。



「はい、とーゆーことで行ってきてね〜、残念男」

「てめぇマジ覚えとけよ」



つーちゃんは最近デパートに売っているプリンにハマっているらしく、それをご所望のよう。

まあ士綺クン甘々だし、買ってくる思うね。



「……んで、つーちゃん僕に何の用?」



士綺クンは駄々をこねながら、涼クンに連れられて玲音クンと共に出ていった。

二人残された倉庫。

つーちゃんは何か、覚悟した目をしていた。



「この前、偶然聞いちゃったの。憐夜くんは、本当は───」

「ストップ」



僕はつーちゃんの言葉を遮った。

……まさか、聞かれてたとはね。



「僕から話させて。つーちゃんなら話してもいいって思ってるし、士綺クンも……」

「全部、話していいよ」

「……ありがと」